社長のレシピ 第1回 『鶏のトマトクリーム煮』

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弱小・零細企業の私たち漂流岡山はじつは正社員はたったの5人。しかもそのうち一人がご懐妊&出産で産休に入ったためミーの妻で漂流岡山のスタッフのひとりのノリコさんは2人分の仕事を抱えることに・・・。
そこで家庭で家事分担。料理スキルは乾麺のザルそば(イトメン二八蕎麦)を茹でることが限界(つまりほぼゼロ)のミーが一念発起、料理本とネット情報を片手に慣れない料理に挑戦。

第一回 『鶏肉のトマトクリーム煮』

料理の基本も何も全然知らないからには、『余計な事を考えずに本(ネット)に書いてあるとおりに作る』を徹底すれば、おそらくそれなりにそれっぽい料理になるのではなかろうか。
難しく考えても仕方がない、よしこの考え方で行こう!
そこで今回は個人的に大好物で料理のハードルもスキルゼロのミーにはそれなりに高そうな『鶏肉のトマトクリーム煮』に決定。
巨大料理サイトを参考に用意した材料は鶏肉もも身(2つで特価480円)と新玉ねぎ、あとは家にある調味料。

ではいよいよ緊張の料理スタート!

まずは『鶏肉の表と裏に塩コショウをまぶす(適量)』

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出たよ『適量』、料理スキルゼロのミーにはその『適量』がわかんないんだっつうの。
そのまま塩コショウをふりかけて食べるのなら『適量』もなんとなくイメージできるけどこれから焼いたり煮たりするわけだろ、全然ピンとこない。
しかしそんなこと言っててもしょうがない、最後に味がしないのも何だからエイヤとそれなりに塩コショウをふってみる。大丈夫なんだろうか。

続いて『玉ねぎを細切りにする』

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包丁の持ち方すら自信持てないのにいきなりの難題『細切り』。そもそも等間隔に切ることも難しい上に玉ねぎの表面ツルツル。結局5分ほどかかって大玉の玉ねぎ一つのスライス終了。もうこの辺でいいかげん嫌になってくる。もっと簡単なメニューにしとけばよかった・・。

『鶏の表と裏に焼き色をつける』

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まずは皮の側から焼く。焼色がついたら裏も焼く。
塩コショウの効いた鶏もも身をジュウジュウ焼けば、あたり一面美味しそうな香りが充満!もうこのままレモン汁かなんかで食べちまおうかと一瞬頭をよぎる。でもダメダメ。ノリコさんに『鶏肉のトマトクリーム煮作るよ~~』と言ってたのに『予定変更で鶏肉ソテーになりました』ってわけにいかんだろ。
そんなこんなで表も裏もきれいに焼色がつく。

『オリーブオイルをひき(適量)、細切りした玉ねぎと潰したにんにくをしんなりするまで炒める』

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また出たよ『適量』。速水もこみちさんならオリーブオイルはボトル1本が『適量』かもしれないけどミーの場合は大さじ1杯で充分と見た。焼きつかなきゃいいんだよ、たぶん。
ただここで問題が。ミーの包丁スキルの低さから細切りした玉ねぎの厚さがまちまちのため、しんなりする部分としゃっきりしたままの部分に分かれてしまった。ここが思案の思案橋、均一に炒めるにはどうしたものかと考えたけど、思えばこれからグツグツ煮込むわけだからきっと細かいコトなんて問題無いだろ。
と自分に言い聞かせて玉ねぎの炒め終了。

『炒めた玉ねぎにトマトのホール缶1本、水300cc、固形コンソメ2個を加え、鶏肉を入れ、中火にして1時間煮込む』

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なんかトマトの缶詰とか使ったらいかにも『料理してます!』って気になる。テンションあがるわぁ~~。型から入る男の料理はこういったところが重要ポイントなのです。
で水300ccかぁ・・・、最初に『余計な事を考えずに本に書いてあるとおりに作る』と言っておきながら、『トマトクリーム煮って赤ワインに合うんじゃないか?』と思いっきり余計な考えが頭をもよぎって200ccの水と100ccの赤ワインにレシピを華麗に変更。ワインは庶民の味方、イオントップバリューの紙パック入り赤ワインだ。いいんだよ、どうせグツグツ煮込むんだから。

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ここでついでに余計な考えの『岡山野菜カタログ』の定番野菜、ミツクラ農林のマッシュルームを入れておけばとはたと気づく。
味もともかく材料に入っていればなんとなく高級感というか料理の格がちょっぴり上がったような気になるマッシュルーム。1983年にハウス食品さんがカレーマルシェを発売した時、一般家庭にはほとんど見る機会すらなかったマッシュルームが入ってたのはかなりセンセーショナルだったような思い出が・・・つうか1983年ってカレーマルシェが発売されてからもう33年も経ってんの!?調べてみればレトルトカレーの元祖、大塚食品のボンカレーが発売されたのは1968年で今からおよそ48年前。ボンカレーが発売されたのは大昔でカレーマルシェの販売は最近と思ってたけど、どっちも大昔だよ。カレーマルシェですら発売されたのは四半世紀どころか3分の1世紀じゃん。そんな昔だったかなぁ、そんだけ年とってるんだなぁ、とぶつぶつ考えてるうちに1時間経過。

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レシピによると1時間煮込むと水分は半分ほどになっているはずなのにそこまで減ってない。
赤ワインが悪かったのか、やはり余計なことをしなけりゃよかったのか。あと10分ほど煮込んで様子を見る。
10分経っていよいよ最後の締め。

『牛乳100ccとバター10グラムを加え、強火にして5分煮込む』

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この期に及んでバターですか。一体何キロカロリーあるんだろコレ。でもここはカロリーの心配よりも味優先。
『クリーム煮』の名のごとく本来ならば生クリームを入れるべきなんだろうけどそんなものは家にはないので(レシピにもそう書いてあるので)牛乳で代用。煮込むうちに牛乳とトマトの化学変化かそれとも偶然温度の関係がそうだったのか、ソースの汁気が急に減ってきた気がする。そこで汁気があるうちに慌てて終了、鶏肉の下に真庭市、十字屋さんが作った美味しいレタスを敷いて完成~~~~!

初めての(まともな)料理としては見た目は充分だろ。書いてるように作ったらそれなりになるもんだ。よかったよかった。
それでは温かいうちに早速食べましょう。

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味的には・・・ま、トマト入れてコンソメ入れてバター入れて牛乳入れて煮詰めてるんだから濃厚なのは濃厚。鶏肉もやわらかくてスプーンどころか箸で充分に切れるホロッホロのやわらかさでしかもかなりジューシー!

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トマトの酸味と牛乳やバターなどの濃厚なコクが混ざり合ってこれかなり美味しいんじゃないでしょうか、自分で作っといて言うのは何だけど。
しかしあえてイマイチな点を挙げるならば、『適量』がわからず塩コショウがやや多すぎて食べてる時は感じないけど飲み下した後にほんの少し塩辛さが舌に残るか。
水の3分の1を赤ワインにしたことは良きも悪きも何も感じない。
最後の煮込み加減で汁気が足りなくなっているのもマイナスポイント、もうちょっとソースが多い方が嬉しい。
もちろんもっともっと望めばいくらでもあるんだけど料理スキルが限りなくゼロのミーが最初に作ったまともな料理としては上出来でしょう!

自己採点は73点。

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