社長のレシピ 第2回 『筍ご飯』

 

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弱小・零細企業の私たち漂流岡山はじつは正社員はたったの5人。しかもそのうち一人がご懐妊&出産で産休に入ったためミーの妻で漂流岡山のスタッフのひとりのノリコさんは2人分の仕事を抱えることに・・・。
そこで家庭で家事分担。料理スキルは乾麺のザルそば(イトメン二八蕎麦)を茹でることが限界(つまりほぼゼロ)のミーが一念発起、料理本とネット情報を片手に慣れない料理に挑戦。

第2回 『筍ご飯』

せっかく四季のある日本なんだから、季節にあわせた旬の料理に挑戦してみたい。
そこで今回は岡山県北は津山市で、掘ったばかりの筍の水煮&筍ご飯にトライ!

ミーが子供のころ、つまり30年とか40年とか前の筍と言えば全長30センチほどで重量も4キロとかが普通のサイズだったように思う。でも現在は全長20センチほどで重量は2キロ弱なものが一般的なサイズになってきているように感じるのは気のせいか。
思えば夏のお中元用の桃もこの会社を始めた15年前には4キロ箱とか普通に売れていたけど今はそんなビッグサイズ売れないよ。2キロか1.5キロのサイズがお中元用には一般的・・・と言うかそれ以上はほぼ売れない。核家族化とか個食化とかの影響なんでしょうかねぇ。
とかいいながら自分で料理する筍も重さ約2キロ。4キロとかマンションなのに重くてもって上げらんない。それに2人じゃ食べきれないし(←やはり核家族化)。

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参考にしたWEBサイトと本によるとプロは筍を皮ごと茹でて、その後皮をむくらしい。その方が香りが良いとか・・。そう言われたら何とか皮ごとの方向でって思ってしまう。そこで唐竹割りに真っ二つに切って鍋に入れようかなと・・。
まったく入りません。

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4キロほどの筍を、しかも皮ごとでってどんだけ大きい鍋があったんだよ、昔のご家庭は。
しかたなく茹でる前に皮を剥くことに。

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米ぬか30ccを加えたたっぷりの水に、パズルのように筍を組み合わせ、ほぼぴったりのスペースで筍を鍋に入れる。

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あとは中・弱火で1時間煮る。
なんだなんだ、ずいぶん簡単じゃないか筍の水煮。『縦に二つに切って皮むいて米ぬか入れた水に入れて中・弱火で煮るだけ』失敗するポイントなんてないじゃん。これで失敗するようなアンポンタンの顔が見てみたいよ、わっはっは~~~。
と思ってたら鍋を吹きこぼしてとんでもない大失敗。

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『中・弱火なら蓋を完全にしてても吹きこぼしたりしないだろ、たぶん』とたかをくくってたらこのざまよ。強火でグラグラしなくても、鍋の蓋をぴったり閉めたら吹きこぼれるんですね。おじさん初めて知りました。
結局米ぬかをたっぷり含んだ湯を雑巾でふき取る結果に・・・。(号泣)
ただ筍の水煮自体は上手く行ったように・・・見える。

今回は続いて季節食の色濃い筍ご飯に挑戦。
レシピに沿ってどんどん行ってみよう。
『適当な大きさに筍を切る』
またでたよ『適当』。
ほんじゃお言葉に甘えて適当にブツ切りとかにしたらまずいわけだろ、これから炊飯器で炊くわけでもあるし。
逡巡した結果、穂先のほうは縦に根っこのほうは横に薄くスライス。

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包丁を入れてびっくり、ものすごくやわらかい。
新鮮な津山の筍だからか1時間もぐつぐつ煮たからなのかわからないけどとにかく美味しそう。
『油揚げを油抜きし、短冊に切る』
何だよ油抜きって。キャブクリーナーで脱脂するのかよ。調べてみれば油揚げに熱湯をかけるだけらしい。
ザルに入れた油揚げにザブザブ湯をかける。これで良いのだろうか?

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こんなことで油は抜けてるんだろうか?疑問は尽きないけど先に進む。
油揚げを切るにはまず縦に真っ二つに切って、あとは5ミリ程度の幅で横に切ってみた。
が、どう考えてもサイズが大きすぎる気がする。

あともう半分の一口サイズにしてみた。油揚げって調理したら縮むの?いま一口サイズにしたら炊き上がったらひじきみたいになるんじゃないの?

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不安に思いつついまさら後へは戻れないのでこのまま続行。
『3合炊きの炊飯器に2合の米と醤油大さじ1.5 酒大さじ1.5 みりん小さじ1 粉末だし小さじ1を入れ、筍と油揚げを乗せて炊く』

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これだけの分量の米と筍と水を入れたらもう炊飯器パンパンですわ。
そうそう、筍の量は米2合に対して150グラムとレシピには書いてあったのに『余計なことを考えずにレシピに書いてあるとおりに作る』の当初の理念はどこへやら、『筍多めのほうが春っぽくていいでしょ』と独自の判断で筍の量を220グラム(縦に真っ二つに切った半分の量)にしたのがここにきて裏目に出たような気がする。こんなパンパンでちゃんと炊けるのか?
『炊き上がったらそのまま10分蒸らし、よく混ぜ合わせたら完成』

蓋を開けてみたら案の定これですわ。

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完全にオーバー分量で筍が蓋の裏にひっつくほど。
釜の中で混ぜ合わさりながら炊き上がったとはどう見ても思えないこの状態。
しゃもじで混ぜ合わせればやはりお米の色はややまだら。でも意外にそれほどひどくはないか。
てか蓋を開けたら筍の香りがあたりにふわっと広がって香り最高!春ですわ春。
あとはお茶碗に装って刻み海苔を散らして完成~~~!

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ではさっそく食してみれば・・・。
やや味が薄い気がする・・・が、こんなものか。
筍50グラムが多かったわけだからそうなるのもまぁ当然、もう少し醤油や粉末だしを多めにすればよかったのかな、モグモグ。(←余計なことを考えずにレシピどおりはどうした?)
それはともかく栗のようなコクというか旨みというかがほんのりただよう香りがいいですわ。こればっかりは旬の掘りたてだから味わえる贅沢極まりない味覚。
正直油揚げはなくてもいいんじゃないかと思ってしまったが、これは油抜きがうまくいってなかったからか。
全体としては旬を丸々感じて大満足!
でも料理の出来としては改善の余地は多々ありってところか。

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自己採点は65点

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