生産者さんいろいろ訪問

これからいよいよ冬の野菜が本格化する時期。県北の生産者さんを回ってみる。

まずは鍋のマストアイテム『白ネギ』生産者の岸本さん。場所は奈義町。

 

今年の白ネギは順調に育っていたのに先日の台風で強烈な広戸風(←こんな字か?)が吹いて大被害。

もともと奈義町は中国山地から吹き下ろす広戸風が強烈で有名。だから奈義周辺の家は北側に大きな木を風を防ぐために植えているほど。その広戸風をモロに受けて今年の白ネギは散々な目に。

まず曲がる。曲がっているだけなら曲がり白ネギでやや安く販売すれば売れるけど(東北の方はわざとに曲げて育てているようだし)中には折れてしまっているものが多くてこれは商品にならない。

さらに風で畑の土が舞い上がって葉の付け根に噛み込んでいる。取るのが大変。

さらにさらに暴風で葉が折れているので育ちが悪く、白ネギ自体がやや細い。収穫時期を遅らせたら太くなるか?

などなど問題山積み。でもそこをなんとかするのが地域商社のお仕事か。岸本さん頑張って売ってきます。

続いて赤磐市、山本くんの春菊。

山本くんはオレが岡山県の農業大学校で講演したことをきっかけに就農から漂流岡山に出荷し始めた経緯があるので何かと責任重大な我が社。ナスは無事終了して今週の木曜から春菊を出荷開始。

今年は全国の春菊が上手く育っていないようで市場価格がキロ3000円とか。そうなってくると店頭価格を普通につけたら1袋600円ぐらいになってしまう。そんな値段では到底売れんよ。

生産者さんのことも考えれば量販店さんのことも考えなければいけない地域商社としては、やはり昨年同様キロ1000円がマックスか。山本くんも『1袋600円じゃぁ売れないですよね~~』と快く同意。ありがとう。

さてこれからだけど、春菊のあとにちょっと間があくので何かの作付けを提案。今年も試験的に育ててきたスナップエンドウをやってみることに。とりあえず1畝ほど3月から出荷できるように栽培。地域商社的には販売現場の状況を知っているので生産者さんにすぐ作ってもらいたい作目を提案できるのがやっぱメリットだなぁと実感。スナップ買うよ。頑張って作ってね。

そして真庭市の十字屋さん。

今野菜ボックスに入っているレタスは全部十字屋さんのレタス。2日に1回1000玉づつ安定的に出荷してくれてます。

6万玉植えてくれててもうそろそろ半分。

新鮮で美味しい、見た目もパリッとしている十字屋さんのレタスは1日500玉くらいは平気で売れる。全然在庫してない。もちろん今年はレタスの相場が高いこともあるけど。

レタスの傍ら里芋も(4月に出たNHKの番組で『里芋作ります』と言ってしまったために不承不承)育ててます。

掘ってみれば立派な立派な里芋。今年は全部で300キロほどか。来年は10倍くらい育てましょうよ。

他にも試験的に育てている台湾つくね芋。ネーミング的にまったく量販店で売れそうにない。でも味は良いのだとか。

そんなわけでいろんな地域で色んな野菜を計画的に頑張って育ててくれている野菜が野菜ボックスやハローズ様やイオン様の店頭で販売されているのです。やっぱ生産者さんの顔が見えるのっていいよ。