最終盤の桃『桃美白』
終盤も終盤、11月中旬に出荷する桃『桃美白』を生産者の皿井さんが会社まで持ってきてくれた。
桃って夏の果物でしょ。日中の最高気温も15度前後のこの時期に桃の香りをいっぱいに吸うとトリップしますよ。
それにしても難しいのはこの寒い時期に珍しいも珍しい大珍品の冬の桃が売れるかというと、消費者の心理というか買いたい物リストに桃は入らないわけですよ。
この時期の果物は柑橘類。食べ物全般で言えばカニやローストビーフに興味が行ってるわけで、この時期わざわざ『桃でも食べてみようか』と考えるお客さまが極端に少ない。
旬の走りや食べ納めの遅れ気味の旬ならばある程度のマーケットはあるけど、旬から4ヶ月も5ヶ月もずれるとちょっと厳しい。はてどうやって売るか。
そんな心配を他所に生産者の皿井さんはにっこにこ。
熟し加減を重視する『岡山果物カタログ』としては出来る限り熟した桃を出荷するように生産者さんにお願いしているんだけど皿井さんには『ちょっと熟し過ぎのような気がするな~なんて』とブレーキを踏むほどの熟しっぷり。
これはむかしから代々引き継いできた皿井家のお客さまと地元の直売所と岡山果物カタログが出荷量のほぼ100%なため収穫からお客様の手元に届くリードタイムが市場出荷と比べて極端に短いことはもちろんあるけど、やはり『ちょっとでも熟してたほうがお客さん喜ぶよね』なお客様本位な考えが(行き過ぎてるほど)徹底しているからだと思います。
皿井さんまた来年も頑張りましょう。