農福連携はどうもうまくいかない
『農福連携』って言葉がある。
農林水産省さん曰く『障害者等の農業分野での活躍を通じて、自信や生きがいを創出し、社会参画を促す取組』なんだけど、『岡山野菜(果物)カタログ』的にはどうもうまくいかないケースが多い気がする。
耕作放棄地も増えとるし不人気産業で若手が来なくて高齢化がどんどん進む農業と、社会参画で普通に社会の一員で活躍したい障がい者をつないでWIN-WINにする。いい話じゃないか。
ネット販売の『岡山果物(野菜)カタログ』の他にも地元量販店のイオン様・ハローズ様・マルナカ様にも販路を持つ弊社『有限会社 漂流岡山』としてはそんな農福連携に挑戦してきたがなかなかに持続できない。
勝手な考え方かもしれないが、農福連携の重要なことは『普通の社会参画』ではないかと思ってます。
『一部意識の高い人たちが買う』『ボランティア精神で買ってあげる』ではなく、その成果物を『ただ商品として必要だから買う』のが『普通の社会参画』
そんな想いでご縁のあった福祉事業所さんに農産物を普通に安定的に作る依頼をするとみなさんとても好感触。
『まさにそれこそが社会参画。ぜひ普通のスーパーの店頭で売れる野菜作りをしたい!』『芋を育てて芋掘りやって、でも買うのは家族と支援者だけなのはもうやめたいんです!』となかなかいい感じに話は進む。
けどいざ出荷の段階になると『なかなか忙しくて・・』『そこまで安定して出荷はできない・・・』とテンション下がりまくり。
2年ぐらい続けても最終的に『もうちょっとムリなんで・・』『べつに利用者を農家にするつもりはない・・(←ホントに言われた)』となんとなく終了するケースが多い。
玉島も美咲町も玉野もみんなそう。
もちろん福祉施設の人たちにあまり高いハードルで生産の依頼をしてるわけじゃない。むしろ最初だし無理のない量でお願いしてる。
結局のところ施設の人たちが『農業をやって自信や生きがいの創出』は充分にできるけど。普通の商行為としての『農業で社会参画』はハードル高いのかなと思ってしまう。
『豊かな自然の中で土に触れて収穫体験。自信や生きがいを感じてもらう』の延長に『普通の商売としての農業』はあるのだろうか。
でもそんななかでも『岡山果物(野菜)カタログ』とずっと一緒にやってくれてる福祉施設もある。
英田町の『ワークサポート』さんと邑久町の『なごみ』だ。
そんなわけでワークサポートで働く小林さんと今後の栽培計画を打ち合わせ。
夏の千両なすは昨年の1.5倍植えて350本。日量30キロほどか。頑張ってください。
今の千両なすはこんな感じ。苗を植え付けてちょうど2週間
冬のミニ白菜は昨年並み
冬のカブも昨年並み、日量20キロ。
今年も頑張って買いますから施設の皆さんと野菜つくりよろしくおねがいします~~。